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もっと考えたら、もっと楽しくなるはず。

破れたバッグの持ち手を一枚革で補修してみたら、けっこういい感じに仕上がった

長年妻が愛用していたバッグの持ち手が破れてしまいました。

このバッグ、外見からはわかりませんが内側は細い竹のような素材で編まれた籠になっています。

置いてもフニャっとならないのがとても使い易かったようです。

直してでも使い続けたいという事なので、たまには頼れる夫の姿を見せねばと修復を引き受けることにしました。

フィルソンのような無骨なかっこよさに仕上げるイメージで進めます。

私、以前にレザークラフトの教室に通っていまして、革の扱いに関してはド素人ではありません。

という事で、持ち手の素材は「厚手の一枚革」に決定。

さっそく師匠の工房で作業開始です。

まずは古い持ち手を外して長さを測っておきます。

25mm幅で同じ長さの革を2枚切り出します。

今回は厚さ4mmのタンニンレザーを使いました。

カッターで端を丸い形状に切りますが、この時点では大まかな感じで大丈夫です。

あとで削って形を整えますので。

「面取り」といって革のへりを道具を使って薄く削ったら、ヤスリで形を整えます。

それっぽくなってきますね。

ヤスリで削った革の切断面に「磨き剤」を塗布してウッドスリッカーで磨きます。

この作業は「コバ磨き」っていいます。

磨く前(右)とは雲泥の差ですよね。

丸くした端っこも丁寧に磨きます。

カシメを通す穴を空けます。

バッグ本体に真鍮のカシメで止めたら完了です。

ここまで2時間程度の作業です。

全貌はこんな感じ。

自分で言うのもなんですが、わりとイケてるでしょ。

新しい持ち手は厚手の一枚革なので、普通の使い方で切れる事はまずありません。

妻に渡したところ大満足で、とても喜んでくれました。

ちなみにかかった費用は革代の400円ほどでした。

最近読んだ本のご紹介。
「伝えることから始めよう」
レビューが良かったので読んでみたら大当たりでした。
ジャパネットの創業者の高田明氏の自著です。
大学卒業からジャパネットを創業するまでが前半、社長を引退するまでの後半といった感じでしょうか。
僕は前半がとても為になりました。
商売で大切な事が平易な言葉でたくさん書かれています。